訪問看護のオンコールの実際 ― 仕組みと、面接で確かめたいこと

訪問看護への転職でいちばん不安に思われやすいのが「オンコール」です。どんな仕組みで、当番の日に何が起きるのか。そして、自分に合うかどうかをどう見きわめるか。順番に見ていきます。
オンコールとは
オンコールは、夜間や休日に利用者さんやご家族からの連絡を受けるための当番です。当番の看護師は、ステーションの携帯電話を持って自宅などで待機し、連絡があれば電話で相談に応じます。必要なときはご自宅へ訪問します (緊急訪問)。
なぜオンコールがあるのか
在宅で療養している方にとって、夜中の発熱や痛み、カテーテルのトラブルは大きな不安です。「困ったときに電話できる看護師がいる」ことが、自宅で暮らし続ける支えになります。
24時間連絡を受けられる体制をとるステーションには、医療保険・介護保険それぞれで報酬上の加算があります。つまりオンコールは、ステーションの運営の一部として組み込まれている仕事です。
当番の日に起きること
連絡の内容は、たとえば次のようなものです。
- 熱が出た、息が苦しそう、痛みが強いなど、体調の相談
- カテーテルが抜けた、点滴が止まったなど、医療機器のトラブル
- ご家族の「このまま様子を見ていいか」という相談
- 看取りが近い方のご家族からの連絡
電話で状況を聞き、様子を見てよいか、訪問が必要か、主治医や救急への連絡が必要かを判断します。電話だけで済む夜もあれば、訪問に出る夜もあり、何も連絡がない夜もあります。
手当の仕組み
オンコールの手当は、ステーションによって形がちがいます。
- 当番1回ごとの待機手当
- 実際に訪問したときの緊急訪問手当 (夜間の割増があることも)
- 当番を担当する人への月ごとの手当
この3つの組み合わせで支給されることが多いので、求人票では「1回いくら」だけでなく、全体の組み立てを見ると比べやすくなります。
面接・見学で聞いておきたいこと
- ひと月に何回くらい当番がありますか
- 1回の当番で、電話は何件くらい、訪問は何回くらいありますか
- 判断に迷ったとき、誰に相談できますか
- オンコールを始めるのは、入職してどのくらい後ですか
- 子育てなどの事情で、回数を減らす・担当しない働き方はできますか
- 緊急訪問した翌日の勤務はどうなりますか
数字はその月の利用者さんの状況で変わるので、「だいたい」で構いません。答えがすぐに返ってくるステーションは、オンコールの実態を把握しているステーションです。
まとめ
オンコールは、在宅で暮らす方の安心を支える大事な仕事です。負担の大きさは、回数・相談体制・手当の組み立てで大きく変わります。不安な点は、遠慮せず見学や面接で聞いてみてください。


